らんちゅうとは
「蘭鋳」「卵虫」とも書きます。
らんちゅうは、上から見て鑑賞するために改良された金魚の一種です。

「和金」という種類の金魚から、背びれを取って改良され、江戸時代で作成された魚です。
江戸時代は金魚は、「舶来の物」としてのイメージが強く、「朝鮮」という身近な外国の名前を付けて売り出されていた、と考えられています。
現在のような洗礼されたらんちゅうは、明治時代に確立されたと言われています。
金魚の代表的な品種にはその他に、庄内金魚、主文金(錦)、地金(錦)、コメット、オーロラ、などがあります。


良いらんちゅうの見分け方

らんちゅうの体は、頭、胴、尾の3つからできています。
その一部一部がそれぞれ良いということも評価の対象ですが、それ以上にそれぞれのバランスが最も重要になります。
そのバランスの良さにより、泳ぎ方も滑らかになります。
品評会での部位ごとの審査基準を簡単に説明します。
まず、頭部の基準としては、頭が獅子頭であること、目幅があること、肉瘤が左右対称で目にかからないことになります。
胴部は、左右対称であり、腹部が下がり過ぎ・出過ぎでないこと、発達しすぎていないことが理想です。
また背幅が背幅が広くなだらかであること。そして背が低いことが重要です。
尾部は、尾筒がしっかりしていて、長すぎず短すぎないこと、左右対称であること。
泳ぐときはしなやかで、止まったときに広がる尾びれであること。
尾筒に対して90度であることが理想です。
そして小さい鱗が乱れずに並び、色は濃い赤、黄金色、透明感のある白色で、健康色であることが理想とされていますが、基本的に白色らんちゅうより素赤らんちゅうの方が好まれます。